その9・ニカラグアの熱い夜

 
ウーーン!? 参った。  最近、デジタル関連にスコブル&滅法??? 詳しくなったミスター(基本的には カウンター内でコーヒー焙煎等々を行っているトッツァン)からオレはCDへの焼き付 けに関して蘊蓄を賜った。
オレが購入したデジタル一眼レフカメラ・NikonD70から、 オレの撮ったナイスな写真をどうすればCDに焼き付けられるかを勝手に教えてくださっ たのですけれどね。
 オレのPCはMacOS8.6から9.2にバージョンアップしたばかり。西岡さんのゴッドハ ンドによって。それはそれは、いとも簡単に変身しちゃったんだけれど、でも、9.2 でもカメラからの直撃はできない。で、まあ、ミスターから知識を無理矢理に詰め込 まれてしまい、オレはCDRを買いに行きました。PCにCDRを挿入。デスクトップには、 なにやら意味不明のお言葉。読み込めないとのこと。
 翌日、再度の蘊蓄を賜る。
 「野田さん。CDRじゃくてCDを買わないと。微妙なんですから。それで大丈夫だと 思いますよ。ハードに問題があるとは思えませんから」
 オレはデジタル博士の言葉に真摯に耳を傾けた。
 ところが、ミスターに西岡ゴッドハンドから指導が入り、ミスターからオレに遺憾 の意らしき口語。
 「野田さんのIbook。読み込みはできても書き込みは無理だそうです。野田さん のIbookはかなり古いタイプなんですよね。もう少し新しいタイプならOKらしいんで すけど。デジタルの世界は変化が速いですからねえ。カードリーダーなら大丈夫だと 思いますよ」
 “大丈夫だと思いますよ”とは言っても“大丈夫です”と確信的言葉は発せられな い。常に、逃げ道が用意されているという世渡り上手。そりゃあそうだ。一国一城の 主だもんなミスターは。キャー!!
 素晴らしい!! 皆さんも、デジタルで困ったらミスターに問い合わせましょう。 反面教師って言葉、知ってますか?
 さてと、中米のニカラグアに飛んでしまいますか。で、とりあえずスクロールして 写真4枚にチューモーーク。
 これらの写真は、年号は詳細に記憶してないのだけれど、ニカラグアで政権が入れ 替わった翌年に撮ったものだと思う。政権が入れ替わったことについての詳細な蘊蓄 はめんどくさいので避けるけど、ソ連崩壊の一連の流れの渦に巻き込まれた説もある けれど、早い話が親ソから親米に逆転してしまったのですね。今も踏ん張り続けてい るキューバのカストロとも親交が深かった政権が崩壊したのだからニカラグアではテ ンヤワンヤでしたわなあホンマ!!
 オレはこの年の前の政権崩壊の選挙の取材もコ ソコソとやっていた。それはそれで、また書こうと思うけれど、今回は写真4枚にチ ューモーーク。
 ご覧の通り、これは真夜中の出来事。親米になって、石鹸工場も合理化を図った。 いらない従業員をスパッと切りに切った。退職手当のようなモノはあったらしいけれ ど、日本円で百円もなかったはず。スパッと捨てられたオレの友人の弟から聞いた話 ではね。つまり、人力から本格的な機械化に踏み切ろうとしていたのですね。それで、 切られた者と組合が棒やら鎌を持って抵抗を始めた。そして、オレは抵抗側と、それ を弾圧しにきた政府側の軍警察の間をフリージャーナリストの肩書きでウロウロして いたわけですな。
 軍警察が抵抗側に向けているのはかなり危険なモノで、この前夜、一発が直撃し一 人がこの現場で死んでいたりもする状況下だったのですよ。オレは密かに、内心、不 謹慎ではあるけれど、その情報を聞きつけて、その再現とまでは望まなかったけれど、 スコーンと最低一発はブチカマシテ欲しい願望はキッチリあった。
オレは若かった。 つまり、一発屋であったわけです。とはいうものの、オレも無許可でやっているわけ だから逮捕・拘束を覚悟で臨んでいた。自己責任感はあった。日本大使館なんか視野 の外。当てになどしてなかった。
 とはいうものの、人生、そんなに期待通りに事は運ばない。抵抗側も抵抗している ポーズはするものの今ひとつ迫力と真剣味に欠けていた。前夜は熱く燃えていた憤怒 も、どうやら冷め加減。知らず知らずの内に散会してしまった。いい加減と言えばい い加減なのだけれど、このいい加減がなんともいえない心地よさでもあるニカラグア なのですね。
 でも、もうあの国には行けない。行こうという気力も体力もない。身体が保たない。 なんせ熱すぎるのだ。
 オトコもオンナも。そして気候も。

 

労働者たちを鎮圧に来た軍警察(1) 労働者たちを鎮圧に来た軍警察(2)
タイヤを燃やして気勢を上げている
職を失った労働者たち
いかにも過激派。
しかし、手にしているのは花火の筒

 

 

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